経過・通院検査結果の推移・まとめ

慢性膵炎の状態を消化酵素・Cペプチドの値から見る

診察

膵炎の治療は、糖尿病科で血液検査・尿検査・画像診断で経過を観察しているだけで、特別なことは行っていない。そんなデータが乏しい中、現在の膵臓の状況を考えてみたいと思う。

Cペプチド(血中)

範囲0.74~3.48ng/ml
半年前0.46
1年半前1.09
2年半前0.56
3年前0.62

といった感じで推移している。Cペプチドは、自分が分泌しているインスリン量を推測できる指標である。これを見ると、インスリンの自己分泌は、下限を切っており、やはり膵臓は傷んでいるという事なのだろう。

1年半前に「1.09」という、範囲内の数値が出ているが、医師によると「この指標は、食後では高くなる」という事であった。この値をノイズだとすると・・だんだん減っているような気が・・。もしかして悪化してるのか?

消化酵素(血中)

 範囲 
アミラーゼ37~125U/I79
リパーゼ13~49U/I9
トリプシン110~460ng/ml50未満

これは半年前位のデータ。昔、急性膵炎だった時のデータは、どこかにあるはずなのだけれど、手元で確認できるものとしてはこれだけ。リパーゼとトリプシンは、下限を切っている。50「未満」て測定不能ということ??

医師の話では、「低い分には問題ない」ということだったが・・。確かに、その他の血液検査で、貧血気味であるとかそういったことはない。また、栄養失調気味とかそういったことも感じていない。

消化酵素の値が高すぎると、炎症を起こしやすい。これがもともと膵炎の原因の一つなのである。では、本当にこれで良いのか。

膵炎の悪化が進行した結果なのではないか。既に、非代償期に入ってしまったのではないのか。膵臓が瀕死の状態であれば、インスリンと同じように分泌が滞るのではないか。そうだとすると、低い事は問題になるはず。

便の状態は相変わらず、1-5.もしかして慢性膵炎になった?で書いたような状態なので、脂肪がちゃんと消化されている様には見えない。他の臓器に負担を掛けながら、何とか消化吸収を行っているのかも。

1)代償期
生活・食事指導と原因を除去することで膵炎の進行を阻止するとともに腹痛や背部痛を止める治療を行います。薬剤は鎮痛薬,胃酸分泌抑制薬,蛋白分解酵素阻害薬や消化酵素薬を使用します。更に膵臓の石でお腹の痛みを訴える方へは膵石の性状によっては内視鏡治療(結石除去術やステント治療)や体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)や外科手術も考慮します。
2)非代償期
多くの方はお腹の痛みがマシになるものの消化不良による全身衰弱や高度の糖尿病が出現するため、治療は大量の消化酵素薬の補充やインスリン療法が主体となります。

腹部CT

CT検査結果

これは、2年前ぐらいのCT検査の結果。他にも、エコーとかMRとかやったような気がするが、手元で確認できるのはこれだけ。

「診断」にハッキリと「慢性膵炎」と書いてあるが、進行状態はこれではわからないな。所見欄には、「膵には、頭部~尾部にかけて、多発性の小石灰化を認める」とあるが、これがどの程度の悪さ加減なのか。

腫瘤、つまりコブの様なもの?これは無いようだ。石灰化はしているようだが。これは、エコーの時にも指摘されていたかと思う。

肝内結石、これは過去の肝臓損傷の名残か。左腎嚢胞、これは主に加齢によるもののようなので心配はない。

やっぱり、膵炎の診療科も両方受診した方がいいのか。でも、膵炎の方に掛かってしまうと、消化酵素を処方されてしまったりするかもしれない。両方は、経済的につらい。それとも、膵炎の方だけに変えてもらって、インスリンはそっちで処方してもらった方が良いのか。もう少し様子を見るか・・。