糖尿病体験メモ 回顧録

2-3.インスリン治療開始

病院を受診

最初の受診の時、入院時期を仕事先と調整する間、練習も兼ねて?インスリン注射を勧められていた。

インスリンには、即効型と持続型があるが、持続型の「ランタス」を注射することに。起床時または就寝前のどちらでも良いので1日一回との事。

その時、医師・看護師からは、注射のやり方と、低血糖についての説明を受けていた。

・注入単位(インスリンの量)は勝手に変えないこと
・一度でも低血糖になったら医師に連絡してから2単位分減らす
・低血糖になったときはブドウ糖を飲むこと(量は5gづつ)
・針を刺す場所は、アルコールで消毒すること
・試し打ちをして注射器内の空気を抜くこと
・針先から空気が入らないようにすること
・インスリンを注入後10秒ほど数えてから針を抜くこと
・自己管理ノートに血糖値を記入し受診時医師に見せること
・センサーと針は医療廃棄物なのでペットボトルなどに入れて病院に持ってくること

などなど。

帰りに、注射に必要な、1か月分の器具を持って帰らなければならない。

・インスリン
・注射針
・血糖値測定用穿刺針
・血糖値測定用センサー
・消毒用アルコール布

上2つが院内で、下3つが院外で渡される。これが結構かさ張る。

始めてのインスリン

インスリン注射器

朝はいろいろあるので、就寝前に注射することにした。最初に針を刺したとき、ほとんど痛みはなかった。

ただ、何度か針を刺していると、刺しどころによっては、チクリとした痛みを感じることが分かった。痛いからと言って再度刺し直しをする訳にはいかない。空気が入ってしまう可能性がある。

血糖値は、かなり下がった。開始前後10回くらいの血糖値は

 起床時就寝前
インスリン開始前110-180150-270
インスリン開始直後80-105140-250

しかし、就寝前があまり下がっていない。食後2時間後も測ってみた方が良いのかもしれない。

糖尿病の治療の場合、通常は、運動・食事療法から始めて、効果が弱いようなら、経口薬からインスリン治療へ、という方法を取る。

しかし、最近は、特に血糖値が異常に高い場合は、最初からインスリンを投与し、ある程度下がってから、経口薬に変えられるかどうか検討。その後、食事・運動のみにできるかどうか検討するようになっている。

この時点では、自分としても、経口薬に変えられる可能性を期待していたのだが、のちに入院した時、その考えは甘かったことに気付かされることになる。