糖尿病体験メモ 回顧録

2-6.糖尿病入院② 合併症検査と糖尿病教育

畜尿、合併症検査

心電図

レントゲン、心電図、超音波の他、合併症の検査でまだやっていないものを行った。

「立位負荷試験」といっただろうか。両手両足に、血圧を測る器具を取付け、坐位で測定、数分後立位で測定、また数分後坐位で測定、この繰り返しのような検査。血圧の急激な変化がないかどうかを見るのだとか。

もう一つは、尿検査。確か2日分すべての尿を採取した。トイレの中に、自分用の瓶?壷?のようなものが置いてあって、これに全部溜めてくれという。合併症の一つである腎症と、Cペプチドを確認するためのもの。

合併症には、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化、歯周病などがある。どれも、高血糖により大小各血管に障害がおきることによって発症する。

Cペプチドは、自分が分泌しているインスリン量を推定するもの。

インスリン量は、直接測ることは可能だが、インスリン治療を行っている場合は、「自分が分泌したインスリン」と「注射によるインスリン」が足し算されてしまうので正確なデータは取れない。従ってこれで代替えする。

腎症に関しては問題無し。しかし、Cペプチドを診たところ、自分が出しているインスリンの量には問題があるようだった。医師は「インスリンが出ていない」と言っていた。「経口薬への変更は、おそらく無理であろう」と・・。

因みに、入院前に行なった、「血圧脈波検査」の結果は、問題無し。動脈の硬さは、年相応ということであった。

糖尿病教育

入院時の教育受講

毎週4日間、糖尿病についての教育が行われていた。一日2時間、毎回各曜日同様の内容であった。入院患者だけでなく、外来での参加も可能らしい。時間になったら、出席するようにとのこと。

自分は4日の内、2日しか参加していない。1日は検査と時間が重なったため、もう1日は退院当日だったため。

1日目:糖尿病と検査、体重と食事のはなし
2日目:運動、日常生活と血糖のはなし
3日目:歯周病、フットケア
4日目:薬との付き合い方、バランスの良い食事

医師や看護師が講師となる。基本は、着席座位の講義だが、2日目の運動は、実際に体を動かしての講義もあった。

歯周病と糖尿がつながっていたのは意外だったが、歯磨きの方法を教わったのは小学校以来か。

食事に関することは、こちらでの教育よりも、通院の度に行われる栄養士による指導の方がより詳しかった。食品交換表とか言われても良く判らない。栄養素ごとに、80キロカロリーを1単位とするそうだが・・。

糖尿の場合、カロリーよりも、炭水化物量とかタンパク質量とかで見た方がいいような気がする。それに、こちらとしては、「単位」と聞くと、「インスリンの量」を思い出してしまう。

これで、5日間の入院生活が終わった。