膵炎体験メモ 回顧録

1-5.もしかして慢性膵炎になった?

何故悪化したか

その後通院を続けたが、この辺が最大の問題だと思っているが、いつの間にか通うことをやめてしまった。特別な理由があったわけではない。

ただ、処方されている薬を飲んでいても、何も変化を実感出来なかったことが大きかったのではないかと思う。

「脂肪を分解する薬」と言っても、体重に変化はなかったし、「胃もたれの薬」と言っても、それまでも胃もたれを感じたことはなかった。

お腹の違和感

アルコールは止めていた。食事制限も、まあまあ守っていたと思う。しかし、数年経って腹部や脇腹に若干の違和感を覚えるようになった。毎日ではない。数か月おきぐらいである。

急性膵炎の時のような猛烈な痛みではなく、違和感というか、痒いといった感覚。

便もガスも普通に出ていたので、胃腸は動いていたのだろうけれど。ただ、この時もう一度病院へ行こう、という風には思い至らなかった。

気づいたことがある。ズボンの締め付けがキツイと違和感が増す。特に部屋着などで、ゴムがキツめのズボンを臍よりも上の位置で履くと、余計にそうなる。

臍の位置より下にさげ、腰骨のあたりにすると、徐々に何も感じなくなってくる。また、何故かぬるめのお風呂に入ると、その違和感は消えてくる。

体重が大幅に減った

体重の減少

ある時から、「少しやせた?」。周りから言われるようになった。自分としても、自覚はあった。10kg程度か。短期間に、一気に減ったという印象。

便の状態も変わってきた。常に緩い状態で、油が浮いている風に見えた。便器に付着し、通常の水洗では全く流れなくなっていた。

用を足した後、便器清掃用のブラシで擦らないとキレイにならない。でも、脂肪便とも違うような・・・。

このころから本格的に、消化酵素の分泌に不具合が出てきたのかもしれない。やっぱり、「脂肪を分解する薬」が必要か?ただ億劫で、再び病院に行くことはしなかった。

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ここまでが、4,5年前くらいまでに体験したことで、この後、慢性膵炎による糖尿病を発症することになる。