糖尿病体験メモ 回顧録

2-5.糖尿病入院① インスリン量の適正化

血糖値計測

2度目の受診の時に、腹部エコーや血流検査を行った。血流検査とは、「血圧脈波検査」と書かれていて、動脈硬化の度合いを測るもののようだ。

両手両足の血圧・脈拍と心臓の脈をとる。それぞれの手足を順番に絞めたり緩めたりして、血圧・脈拍を測っていた。

結果は、入院の時までに判るという。勤務先との調整が済んだので、10日程後に入院可能と伝えた。

HbA1cは、8.2まで下がっていた。

インスリン量を決める

入院の目的の一つがこれである。特に食後の血糖値が余り下がっていないことが気になるところ。

血糖値測定器を持ってる人は、持って来てくれ、という事だったので、メディセーフミニGR-102を持って行った。

普通は、こちらの測定器を使用するのだが、医師の指定によって、通常の血液検査のように、腕から採血し、病院の測定器を使うときもあった。

指先から採血したものは動脈血(毛細血管)で、腕から採血したものは静脈血である。血糖の濃度は、動脈血>毛細管血>静脈血となる。インスリン量を決めるのに、腕から採血した血液が必要だったのであろう。

入院当日の夕食から、即効性インスリン「アピドラ」を導入。食直前に注射することになった。これで、1日4回も注射しなければならなくなるのか・・。

その日の夜、(結構遅い時間だったような気がするが)看護師が、血糖値の測定に来た。食後2時間後は測ったような気がしたが、何故こんな時間に・・。

結果は、70台だったと思う。看護師は驚いたようで、「大丈夫か?体調悪くないか?」こんなようなことを言っていた。

「体調は変わっていない。低血糖の時以外では、ここまで低い数値は見たことない」みたいなことを伝えた。看護師は、医師に報告に行ったようだ。

その時は寝てしまったので、どういう話になったのか分らないが、翌日からは、「アピドラ」の単位を減らすことになった。

*2017.12追記 メディセーフミニは販売終了になったようです。

ランタス中止

インスリン注射

さらに次の日、持続型インスリン「ランタス」は中止することになった。理由はよくわからないが、これで十分と判断したのかも知れない。確かに、空腹時の血糖値は、130を超えることは稀になっていた。

そして、この時決めた単位数が、2017年7月現在も続いている。単位数は、2単位と、「空打ち」と変わらない量なのだが、この量でも低血糖になるし、食後血糖230以上になることもある。

慢性膵炎なので、しょうがないところはあるとの事。血糖を下げる働きのホルモン「インスリン」、血糖を上げる働きのホルモン「グルカゴン」どちらも、膵臓から分泌される。慢性膵炎のため、両方の機能が壊れている可能性も指摘された。

別の機会で、HbA1cの推移について触れることもあるかもしれないが、これ以降、だいたい6.0-6.7の間で推移している。